注意喚起.png

※スクロール注意※ ※2日目終えての朔羽の感情


ああ、また目の前で人が燃えた 殺したくなんてないのに これ以上誰にも死んでほしくないのに なんで、どうして、どうして どうしてまた何の罪もない人が、俺の能力で燃えて、黒焦げになって、灰になって、消えて ただ普通に生活をして、ただ普通に生きていただけの人なのに ごめんなさいごめんなさい 俺がサイを捕まえていれば、俺がサイに目を付けられていなければ、俺がサイのおもちゃになっていなければ、俺が、おれが、おれが外に出なければ消えずに済んだこんな惨い死に方せずに生きて笑って普通に過ごせていたはずなのにごめんなさいごめんなさい やっぱり俺はひとりで、あの部屋で、ずっとずっとひとりで、いたらよかったんだ そうすれば、そうしたら、こんなに被害者は出ずに済んだかもしれないのに、32人の普通を奪って、32人を大切に思って居る人達を絶望のどん底に突き落としたりせずに済んだのに

それでも外に出た、サイを捕まえるんだって、決めたから、 また誰かがこうして犠牲になる可能性があることを理解した上で外に出た

だから、ごめんなさい 許してほしいとも思わない 許されたいとも思わない 許されるわけがない ただサイを捕まえるまでは、せめて、どうか、走らせてくれ

そのあとは―……死んであなた達に詫びるから… それで許されるとは思ってないけれど 自己満足かもしれないけれど 家族を悲しませるだろうけれど この命で償いきれるわけがないけれど

それでもきっと、どこかの誰かの気持ちは少しだけ軽くなるだろうから たったひとりでも、俺が死ぬことで気持ちが軽くなるなら、それでいい

残される人がどうでもいいとは思ってない でもそれでも、サイのおもちゃにされていたとしても、俺の能力が人を殺したのは事実だから

誰がどう思おうと関係ない 誰に何を言われようと、俺は人殺しだ 無罪であるはずがない

無罪であっていいわけがない そんなの俺が許さない